■レーシック情報:レーシックを受けることの出来ない目の状況ブログ:2016-10-28
妻が旅行先で転び、左足を捻挫した。
翌日からわたしは会社を休み、
妻の車椅子を押して通院することになった。
このことは、
千歳にいる女の子には内緒にすることにしていたが、
女の子から外食の誘いがあったので、すべてバレてしまった。
次の日の朝方、
女の子が子猫を連れてやってきた。
わたしは玄関で迎えたが、一瞬別人かと思った。
二十年近くフィンランドにおり、ごく最近帰国していた。
電話でのやりとりはしていたが、久しぶりに見る女の子であった。
「元気だったか」わたしがそう言うと、
「元気だわ。それよりも、ママはどう?」と、
女の子は無遠慮に上がり込んできた。
妻は何度か外遊し、女の子とよく会っていた。
女の子は、叔母の若い頃に似ていた。
色白のふっくらとした顔で愛嬌がよく、
子どものわたしとよく話し合う機会があり、
姉貴のような感覚を起こさせる人だった。
早速介護する女の子の顔を、わたしは何度も横目で見ていた。
「パパ、早く濡れタオル持ってきて。
それから、お昼が近いから、何か買ってきてよ」
わたしは急に、召使いになった。
少々腹が立ったが、老いては子に従え…と考えれば、理解できた。
女の子には、生活力がみなぎっていた。
簡単な昼食後、テレビを見ていたが、
女の子が先程からわたしを注視していることに気付いた。
「ねえパパ、白髪が増えたわね。横の方、耳の上のあたり、真っ白よ」
なんだ、そんなことかと思った。
そして女の子を見て、女の子もおばさんになっていた。
「今夜、外食しない?」
子猫を抱いた女の子が、晴れやかな顔をした。
わたしは子どものように、手を挙げて賛成した。
「パパ、ズボンぐらい、取り替えなさいよ」
妻はブラシで、髪をとかしている。
その妻の後ろに、叔母が立っていた。